チールンコウ(チイルンコウ・鶏卵糕)とは、琉球王国時代に中国から伝わり、お祝い時に食べられていた代表的な蒸し菓子で、沖縄風の卵カステラです。
普通のカステラと違う点は、生の落花生を食紅で着色し、琉球菓子のキッパンを刻んで入れるので、柑橘類の爽やかさ、ピーナツの香ばしさで味わい深いのが特徴。
琉球菓子のキッパンとは、沖縄の柑橘類(カーブチーなど)を砂糖で煮た伝統的な琉球菓子。沖縄県内でも一つの店舗でしか販売されておらず、なかなか手に入らないのもの。
そのため今回は、一般的に手に入りやすい食材で味を再現しています。キッパンはマーマレードジャムで代用。さらに落花生は、秋が旬で生の落花生は手に入りづらい食材のため、煎り落花生を使用し、チールンコウの特徴の赤色は、味に影響しない赤パパイア缶詰で代用しました。
どの家庭でも手に入りやすい材料を使用し、簡単版の琉球菓子・チールンコウのレシピをご紹介します。
◆1人分の栄養価(1/10切れ):エネルギー155kcal、たんぱく質3.8g、脂質4.9g、炭水化物18.6g、食物繊維0.8g、食塩相当量0.1g