食品ロスをふせぐ!食材保存方法と長持ちさせるポイント【管理栄養士コラム】

気付いたら冷蔵庫で食材がぐったり…なんて経験ありませんか?食材の買いすぎや、中途半端に余らせた食材など日常の「食品ロス」を防ぐのは意外と難しいものです。
また昨今では「SDGs (Sustainable Development Goals)」という言葉が注目されており、人にも地球にも優しい未来をつくるための活動が注目されています。食品ロスの削減はSDGsへの取り組みにもつながり、食品ロスを見直すことで家計にはもちろん、食品ロスの削減は買いすぎ、食材の腐敗による家計の損失を防ぐことはもちろん、世界で起こる飢餓問題、エネルギーの使いすぎなどを改善することに繋がります。

今回はそんな食品ロスを防ぐための、食材保存方法食材を長持ちさせるポイントをご紹介します。

 食材の保存のコツ

食材といっても、肉や魚、野菜など食材によって適切な保存方法は大きく異なります。食材それぞれの特徴に合わせて、保存することが最大のコツです。

   野菜の保存方法

収穫後の野菜はまだ生きているため、水分とエネルギー消費を上手にコントロールしてあげることが長持ちのコツになります。冷蔵の場合、基本は立てて保存すること。これは育った環境に近い状態にすることで、野菜に余計なエネルギーの消費をさせないようにするためです。にんじんやアスパラ 、きゅうり、ねぎ、ほうれん草などの葉野菜などに適した保存方法と言えるでしょう。
また大根など葉がついているものは保存する前に切り落としておきます。そうすることで水分が葉の部分に奪われず、しなしなに、なりにくくなります。

   肉の保存方法

どの食材よりも冷凍保存に向いているのがお肉です。解凍後も質が劣化しにくく、食感に大きな変化が出にくいのもお肉が冷凍保存に向いてる理由。
また冷凍する前に下味をつけておくことでお肉を柔らかくしたり、味を馴染ませやすくするなどのメリットもあります。
冷蔵保存も可能ですが、空気に触れると酸化しやすいため、開封した後は必ずラップで包んだり密閉袋に入れたりしましょう。

   魚の保存方法

鮮度の落ちやすい魚は保存方法に注意が必要です。長期保存の基本はお肉同様、冷凍保存になります。冷凍の前には必ずドリップを拭き取り、余分な水分は取り除いておくこと。一尾の場合は内臓を取り除いてから冷凍させることも劣化を防ぐコツです。
一方で、お刺身はすぐ味が落ちてしまうため冷凍には向いていません。余ってしまった場合は醤油漬けやフライなど、調理をして翌日に食べきりましょう

 冷凍食材の保存期間

食材の長期保存方法といえば冷凍保存ですが、冷凍した食材は一体どれくらい保存できるのでしょうか。一般的に菜類、魚類は大体1ヶ月程度お肉は大体2週間〜1ヶ月程度と言われています。1ヶ月をめどに使い切るように心がけましょう。
また一度解凍した食材は、保存した期間が数日であれ、再冷凍すると食中毒の危険性が高まります。必要な分だけを解凍し、使わない分は冷凍のままをキープしておきましょう。

<冷凍保存のおおよそ目安>
●お肉:約2週間〜1ヶ月程度  ●野菜:1ヶ月程度  ●魚:1ヶ月程度

 冷凍保存方法の工夫

長持ちが魅力の冷凍保存ですが、冷蔵保存に比ベて食感や風味が失われやすいという特徴や、再冷凍ができないなど注意点もあります。より上手に冷凍保存するにはどんな工夫をしたらいいでしょうか。3つのポイントを紹介します。

ラップや密閉できる保存袋を使う

お肉や魚はトレーのまま冷凍している、なんて方も多いのではないでしょうか。実はこの方法あまりおすすめできる方法ではありません。といのも食材の劣化を防ぐには酸化、乾燥から守ることが大切なため、食材の切り口や表面はできるだけ空気に触れないようにしておく方がいいからです。ラップや密閉できる保存袋を使用することで、おいしさを保つことができるでしょう。

小分けにして冷凍

小分け冷凍は、使いたい分だけを取り出せるのはもちろん、効率よく冷凍できるため鮮度のいい状態で保存できるというメリットもあります。先ほど挙げたラップや保存袋を使い、最小単位でまとめておきましょう。お肉や魚は解凍に時間がかかるため、少量にして保存することで調理の時短にもなりますよ。

食材に合わせて下準備をする

特に野菜において、生のまま冷凍保存できるもの、加熱してから冷凍保存した方がいいもの、調理してから冷凍保存した方がいいものがあります。
例えば、きのこは水を嫌うため、加熱をせず水洗いもせずに生のまま冷凍するのがおすすめ。逆に、サツマイモは生のまま冷凍してしまうと筋っぽくなってしまうため、茹でたりレンジで加熱した方が美味しくいただけます。
それぞれに適した下準備をしてから冷凍庫に入れましょう。

 まとめ

いかがでしたか?食材を長持ちさせるためには、冷凍保存を上手に使うことが一番です。このコラムを機に、普段からついつい食材を腐らせてしまったり、使いきれずに捨ててしまうという方はぜひ保存方法を見直してみてはいかがでしょうか。家庭にも地球にも優しい食事を心がけていきましょう。


【参考文献】

■冷凍の科学(ベターホーム):
https://www.betterhome.jp/lp/book_01/

■消費期限と賞味期限(農林水産省):
https://www.maff.go.jp/j/syokuiku/kodomo_navi/featured/abc2.html


食品ロス関連のコラムでは、こちらもご参考ください。
◆コラム名:『食品ロス削減に向けて家庭で取り組めること【管理栄養士コラム】

◆コラム名:『お肉をたべる-お肉の栄養、部位図鑑とフードロスの減らし方まで-』

管理栄養士・ HITOOMOI

管理栄養士・ HITOOMOIフードコーディネーター・管理栄養士

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「ヒトオモイ=人想い」大切な人を想う気持ち。それがヒトオモイ。「ヒトオモイ=一思い」その気持ちを、ただ一つ思い続ける。それがヒトオモイ。
合同会社HITOOMOIは、大切な人のための、手作りの食事で「作る人・食べる人」お互いが大事にされていることを実感し生きててよかったと思える社会を創ることを目指しています。

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