泡盛は飲むだけではなく料理にもおススメ♪-泡盛の歴史・栄養素まで-【沖縄料理研究家コラム】

飲むだけじゃもったいない♪泡盛を料理におススメする理由とは!?

約600年も前から親しまれている泡盛。沖縄県外の方や、若い世代の方にはあまり馴染みが無いかもしれませんが、泡盛は知れば知るほど、とても奥深いお酒です。

私自身も泡盛の世界観に魅了された一人です。自分好みの泡盛を見つけ、最近では、自家製泡盛のサングリアを作り、泡盛を調味料として使用するなど、常備しています。

今回は、泡盛の歴史、泡盛を料理や調味料として使う理由、古酒の魅力や栄養素などをご紹介します。

 泡盛の歴史

沖縄の代表的なお酒「泡盛」。沖縄県が琉球王国時代だった頃は、中国や日本(江戸幕府)への献上品とされ、位の高い貴族しか飲めない貴重なお酒でした。現在のように水割りやソーダ割りではなく、カラカラというトックリのような陶器から、小さなお猪口のようなチブグァに少量注ぎ、ストレートで嗜んでいました。以下の写真はカラカラ(写真:右)とチブグァ(写真:左)です。

カラカラ・チブグァ-1

泡盛の由来は、色々な説が伝えられていますが、「カラカラからチブグァに注ぐときに泡が立つので泡盛」と言われている説や、「粟(あわ)や米が原料とされていたことから泡盛」となった説があります。

泡盛が伝わった15世紀には自由に酒造が可能でしたが、17世紀には琉球王府の厳しい管理下となり首里周辺(赤田町・崎山町・鳥堀町)の職人だけに製造が許可されたものでした。このように、琉球王国時代から沖縄の歴史と共に歩んできたお酒なのです。

現在は、沖縄県に47の泡盛酒造があります。酒造ごとにも歴史や物語があり、さらに同じ酒造でも味や香りの違う泡盛があり種類が豊富!私自身もまだ飲んだことがない銘柄があるくらい、とてもたくさんの泡盛が販売されているのです。観光で訪れる際には、酒造見学するのもおススメですよ。

 泡盛を調味料としておススメする訳とは!?

泡盛を調味料としておススメする理由は3つあります。詳しくみてみましょう。

1つ目:封を開けても古酒として楽しめる
2つ目:糖質がゼロ0g
3つ目:沖縄で昔から泡盛を調味料として使用する料理があり、香りよく仕上がる

 理由その① 泡盛は封を開けたものでも調味料として使用して問題ない!?

泡盛を3年以上貯蔵したものを古酒(クース)といい、「泡盛は寝かせて育てる」といわれるように、年数を重ねると、より味がマイルドに香りが芳醇になるのです。また琉球王国時代からの手法では、「仕次ぎ」という伝統的な手法で行うことで、育てるように古酒を熟成させるのです。

一般家庭でも、封を開けた後、高温多湿をさけ冷暗所に置いておけば、マイルドさが際立つ味に変化するのが魅力。日本酒は、開封後風味が良いのは常温で2~3週間と言われていますが、亜熱帯地域で昔から作られている泡盛は、常温で長期保存が可能。余った泡盛を調味料として使うのも全く問題なく、むしろ泡盛が好きな方からすれば、「もったいない!」と言われるかもしれませんね。ご自宅に飲みかけの泡盛があったら捨てずに!調味料としてもおススメですよ♪

 理由その② 糖質ゼロg♪泡盛の栄養素とは!?

泡盛の原料は、タイ米と黒麹菌です。分類では焼酎やウィスキーと同じ蒸留酒ですが、製造工程は異なり、タイ米を黒麹菌と水で発酵させ、蒸留して作ります。

原料もタイ米で、甘い香りがすることから、「糖質があるのでは?」と思う方も多いようですが、糖質は、なんとゼロgなのです。以下の表は100ml当たり酒類栄養素の比較です。

料理酒や日本酒は、糖質が含まれていますが、泡盛は糖質が含まれていないので料理酒代わりに使用するのもおススメですよ♪

 理由その③ 沖縄では泡盛を使用した料理や調味料がある!?

沖縄では、泡盛を調味料として使う料理があります。定番は、沖縄料理のラフテーです。ラフテーは、豚バラ肉の塊を甘辛く煮た角煮のような料理ですが、泡盛を使うことで、香りよく柔らかく仕上がるのが特徴です。その他、沖縄度億時の辛み調味料コーレーグースは泡盛に島唐辛子を漬けたもので、沖縄ソバに欠かせないスパイス、沖縄の珍味豆腐よう、泡盛を作る過程でできるもろみ酢などがあります。このように、どれも香りを楽しむのが特徴的です。

泡盛はアルコール度数が高く、馴染みがない方には使いづらいお酒かもしれませんね。加熱してアルコール分を飛ばす調理法なら、クセなく隠し味のように香りよく仕上がります♪煮物・炒め物・炊き込みごはん・スープなど色々な料理におススメですよ♪

 まとめ

今回は、泡盛の魅力や、飲むだけでなく調味料としてのおススメな理由を解説しました。
開封後も常温保存でよい点は、とても便利ですね!飲みたい時は、シークヮーサーや炭酸水をプラスして♪料理に調味料として♪1本で二役とは便利なお酒です。

なかなか沖縄に買いに行くことはできませんが、最近では、通販はもちろん、沖縄県外のアンテナショップやスーパー、酒屋で種類豊富に泡盛が販売されています。ぜひ、調味料として泡盛を取り入れてみてくださいね。

泡盛を使って時短で作る「簡単ラフテー丼」を以下に掲載しています。
よろしければあわせてご覧ください♪
レシピ★泡盛を使って時短で【ラフテー丼】|沖縄料理研究家 宮澤かおる|note

沖縄料理研究家・管理栄養士 宮澤かおるさん

関東と沖縄の両拠点で、「ぬちぐすい(食は命の薬)」をモットーに沖縄の食文化や沖縄食材を広める活動中。管理栄養士として、ジュニアアスリートの栄養カウンセリング、料理教室・大学での助手、病院栄養士(内分泌系栄養指導等)、食のコンサルティング会社(TV番組料理アシスタント、商品開発、腎臓病サイト監修等)を経験され、幅広い栄養管理の知見・実績を積む。

沖縄の先代が大切にしてきた食文化、沖縄島野菜、琉球王国時代の食を次世代に伝える!という想いで関東初の沖縄料理研究家として活動中です!
沖縄県内ホテル食部門アドバイザー、泡盛メーカーコラム担当等

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