オートミールとは（種類、期待される栄養・効果等）　

皆さんはオートミールを日々の食卓に取り入れていますか？
『オートミール生活始めてみました』
『ダイエットのためにオートミールを食べています』
『オートミールは腸活にいい』
近頃よくそのような声を耳にしたり、見かけるようになりました。

欧米では昔から馴染みのあったオートミールがなぜ今、ここ日本でもポピュラーになりつつあるのか。
健康にいいと言われているけれど、何が体にいいの？そもそも、オートミールって何？・・などなど、具体的に掘り下げていきます。

　オートミールとは

オートミールは、オーツ麦とも呼ばれ、イネ科の燕麦(エンバク)を食べやすく脱穀・調理加工したものをいいます。

オートミールは精製度合によっていくつかの種類に分けられ、調理に用いられやすい代表的なオートミールの種類としては以下の3つ（ロールドオーツ、クイックオーツ、インスタントオーツ）が挙げられます。

①ロールドオーツ：脱穀した麦を蒸してローラーで伸ばし乾燥したもの。加熱し柔らかくして食べる。
②クイックオーツ：ロールドオーツをさらに細かくしたもの。フレーク状で柔らかく、生でも食べられるタイプのオートミール。
③インスタントオーツ ：ロールドオーツを調理加工したもので、そのまま食べられる。もっとも手軽に取り入れられる。

中でもクイックオーツやインスタントオーツは近年スーパーでもよく見かけるため、一番身近な種類のオートミール。クイックオーツは味がついておらずどのような調理法にも向くため、「いろいろな料理にオートミールを取り入れてみたい！」という方にはおすすめですし「もっと手軽にシリアル感覚で毎日食べたい」という方にはすでに調理されていてヨーグルトや牛乳などをかけてすぐに食べられるインスタントオーツ(もちろんそのままでも食べられる)がおすすめです。

　オートミールがなぜ体に良いのか

オートミールは健康食品の分野でも注目されています。
その理由として、他の穀物と比べても不溶性、水溶性の食物繊維が豊富に含まれ、そのバランスと働きからコレステロール値の低下、腸内環境の改善が見込まれるということにあります。

その他、オートミールは全粒穀物であり、ビタミンやミネラルなども豊富に含まれます。また血糖値を緩やかに上昇させる【低GI値食品】ということで、肥満や糖尿病予防などに適し、ダイエット中の方、血糖値を気にされている方にも注目の食材です。

以上のことから、オートミールは栄養バランスのとれた食材といわれています。

　なぜ今、オートミールが注目されているのか？

昭和天皇も朝食に召しがったと言われ、栄養価が高くバランスのとれた食品オートミール。昔から私たちの食卓にもあったはず。なのになぜ今になって急に注目度が上がったのでしょうか？

そこには『オートミール=あまりおいしくない』というイメージが払しょくされ、レシピのバリエーションが広がった背景があると思います。昔ながらのオーソドックスな食べ方(牛乳で煮て甘味をつけて食べる)だと、私たち日本人はあまり馴染めず、その食感や味つけに抵抗を覚えてしまっていた方も多いと思いますが(私もそのうちの一人)、現在では、お米代わりに主食として食べる調理法、お菓子作りの食材として、そしておかずにもなる！・・などなど
幅広く、そしてとてもおいしくオートミールを食べられる方法がSNSやレシピサイト、レシピ本などで多く紹介されています。

私自身も様々なオートミールレシピに挑戦し、その美味しさや可能性に魅力を感じている一人。これまでは苦手だったオートミールが、大好きな食材になりました。

さらに注目度が上がった要因のひとつに、昨年から続くコロナ禍。
ひとりひとりの健康意識の向上が、栄養バランスが整ったオートミールの人気向上に拍車をかけていると感じています。先にも挙げたオートミールに含まれる豊富な食物繊維は、腸内環境を整えるためには欠かせないもの。
「腸内環境を整えることが免疫力向上にも繋がっていく。」
風邪をはじめ、新型コロナ等ウイルス感染症対策や様々な病気を予防するためにも、腸内環境を整えることが大事です。

そのような頼もしい食材『オートミール』。これからますます注目されていくかもしれませんね。

次回コラムでは、具体的に『どのようにオートミールを日々の生活に取り入れていくか？』に焦点をあてていきたいと思います。

関連コラム：オートミールの取り入れ方と感じる魅力について

参考：文部科学省　日本食品標準成分表
https://www.mext.go.jp/a_menu/syokuhinseibun/1365297.htm

◆食ZENラボのオートミールレシピのおすすめをご紹介！ぜひご覧ください◆

＜食事系：オートミール×リゾット＞