料理地域
沖縄県
料理ジャンル
琉球料理

琉球料理のひとつで、来客の『おもてなし』などに作られてきた豚肉のごぼう巻き
琉球王国時代から健康によいとされてきたごぼうを、丁寧に下茹でしてから煮るため、だし汁がごぼうに染み込み、上品でどこか懐かしい味わいの1品です。

今回は、レシピ詳細や琉球王国時代から言い伝えられてきたごぼうの効能についてをご紹介します。

ごぼうの食物繊維が豚肉に含まれるコレステロールの上昇も防ぎ、身体にも嬉しい組み合わせですので、ぜひお試しください♪

1人分の栄養価:エネルギー340kcal たんぱく質27.9g 脂質16.6g 炭水化物16.9g 食物繊維4.6g 塩分相当量1.6g(文部科学省「日本食品標準成分表(七訂)2020」参照)

材料(2人分)

材料
分量
豚ロース薄切り
8枚
ごぼう
1本
A.かつお出汁
400ml
A.醤油
大さじ1
A.みりん
大さじ1/2
A.砂糖
小さじ1/2

手順一覧

1

ごぼうは薄皮をそぎ落とし、8等分に切り、小鍋に水(分量外)・ごぼうを加え火にかけ下茹でして冷ます。

2

まな板に豚肉を広げて1.を巻く。

3

鍋にA.を沸かし、2.の巻き終わりを下にして入れ、再び沸騰したらあくを取り除き、落し蓋をして弱火で20分煮る。

4

冷めたら斜め切りにし、器に盛り付ける。

ポイント

★Aは『水400ml・和風かつおだしの素小さじ1・みりん小さじ1・醤油小さじ1』でも代用可能です。
★ごぼうを巻くときは、豚肉を伸ばしながら巻くときれいに仕上がります。
煮る時は一度煮汁の火を止め、巻き終わりを下にして菜箸で静かに並べましょう。

琉球王国時代【ごぼう】の効能を解読

★【ごぼう】の栄養素とは!?
ごぼうは、沖縄方言で「クンボー」と呼ばれ、お正月にも欠かせない食材です。現代の栄養学での主な栄養素は、食物繊維が豊富で100g当たり5.7g含まれています。水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の両方をバランスよく含み、便秘予防、血糖値・コレステロールなどの上昇を防ぐ、大腸がん予防、腸内環境を整え免疫力を高める働きなどがあります。その他、塩分を体外に排出して高血圧症予防のカリウムは100g当たり320㎎含まれています。

★琉球王国時代【ごぼう】の効能とは!?
琉球王国時代の栄養学書【御膳本草】によると

牛蒡(ごぼう)は「ゴンバウ」と呼ばれ、「氣味 苦(にがく)寒(さむく)毒はない。風毒 癰疽(ようそ)を治す。五臓の毒氣を洗い、面目の煩満を除き、手足の健やかならざろを助ける。」と記載されています。

解読してみると・・・↓↓

「香りは苦いが毒はない。悪性の腫(は)れ物を治す。肺・心・脾(ひ)・肝・腎(じん)の五つの内臓の毒性のある成分を排出し、腹部の満腹を取り払う。手足の健康を助ける。」という意味です。

当時は食物繊維という存在は知らないはずなのに、ごぼうは「毒性のある成分を排出する」とわかっていたようです♪

ーーーーーーーーーーーーーーー
毎度のことなのですが、
わからない単語を調べながら解読した後、現在の栄養学と照らし合わせる瞬間が一番ワクワクします(´∀`*)♡
マニアックですが・・・
謎解きのようで、現在の栄養学とビンゴ!!とした瞬間がたまらなく嬉しいです♪

沖縄食材を使用したレシピ・琉球料理のレシピについては、以下でもご紹介しています☆
沖縄料理研究家 宮澤かおる|note

ご参考コラム

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