郷土・地域別

中身汁(なかみじる)*郷土料理<沖縄県レシピ>

豚肉がよく食べられる沖縄県では、余すところなく料理に使うことから「鳴き声以外は全て食べ尽くす」と言われています。
中でも沖縄県で“中身”と呼ばれる内臓を使った「中身汁」は、「中身の吸い物(なかみのすいもの)」とも呼ばれ、豚の大腸や小腸、胃といった中身を具にし、すまし汁仕立てでシンプルに仕上げた郷土料理です。内臓を使っているにも関わらずさっぱりとした味わいが特徴。

そのためには丁寧な下処理が重要であり、おからや小麦粉などを使ってもみ洗いした上で何度もゆでこぼし、脂と臭みを取り除きます。

だしにはかつおと豚を合わせて使い、高級客膳料理として振る舞う場合は、具材を中身のみにしたりシイタケだけを添えたりします。また、独特の爽やかな香りを持つコショウに似た香辛料のヒハツを加えることもありますが、現在では代わりにショウガのすりおろしを入れて食べるのが一般的となっています。

材料(4人分)

材料
分量
中身(豚の胃、大腸、小腸)
250g
干しシイタケ
2枚
豚だし
2と1/2カップ
かつおだし
2と1/2カップ
小さじ1
醤油
少々
ヒハツまたはおろしショウガ
少々

手順一覧

1

鍋に中身を入れ、たっぷりの水を入れ火にかけて沸騰したらこぼし、また水を加え沸騰したらゆでこぼす作業を6~7回繰り返す。臭みが取れたら、約2時間、中身が十分やわらかくなるまで煮る。

2

中身の切れていない長いままのものは、長さ5cm、幅7mmに切る。

3

干しシイタケは水で戻してせん切りにする。

4

鍋に分量のだしを煮立て、中身とシイタケを入れ、塩で調味してから、醤油を少々入れて吸い物の味に調え、中火でしばらく煮て味を染み込ませる。

5

わんに4を注ぎ、ヒハツをふりかける。

レシピ提供元名 : 琉球料理研究家 安次富順子 様
出典:うちの郷土料理[農林水産省]より(株)インフィニティラボ作成

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