愛知県で豆味噌文化は現在にいたるまで強く日常に根付き、さまざまな味噌料理が楽しめます。「味噌煮込みうどん」や「味噌おでん」、「味噌カツ」、「味噌田楽」などは県外にも広く知られていますが、夏に食べる味噌料理として親しまれているのが「酢味噌そうめん」です。
愛知県は、酢についても縁が強く、半田市にある酒造元で手頃な価格で粕酢がつくられるようになり、にぎりずしが江戸の食文化に浸透していったといわれています。半田市の近くに位置する碧南市や安城市で昔からそうめんが食されていたこともあり「酢味噌そうめん」として根づいていったと考えられています。
味噌、酢、砂糖でつくった酢味噌をゆでたそうめんにかけて食べるだけなので非常に簡単。豆味噌の濃厚なコクと旨味が酢が加わることでよりまろやかに、さっぱりと食べられます。味噌ダレの水分が少なく、麺に絡みづらい時はだし汁で伸ばすと良いです。
そうめんの代わりにうどんを使って食べられることもあります。夏野菜をそえたり、ごまやおろししょうが、桜エビ、大葉などの薬味を加えると栄養バランスも良くなり、見栄えも楽しめますよ。