江戸時代末期に活躍した農民指導者「大原幽学(おおはら ゆうがく)」が考案した千葉県香取、海匝地域に伝わる『性学もち』
「性学」とは、道徳と経済の調和を基本とし、人の本来持つ良心に従って助け合って生きようという考え方であり、当時高額だった“もち米”を食べられなかった農民にも餅のようなものを食べさせたい、という幽学の試行の末に考案されました。
“うるち米”を粉にしないでそのまま二度蒸して、餅搗きと同様に臼・杵でつくります。(餅搗き機の使用も可)
もち米でつくる餅と比べ、かたくならない点で保存性に優れ、汁物に入れても溶けにくく、粘りけが少ない、食感が柔らかい、炒めても溶けにくい加工が容易、という特徴があります。
なめらかな食感なので餅のように喉に詰まる心配がなく、高齢者にも安心な餅としして日常的に食されている『性学もち』
千葉県のおいしいお料理をぜひお召し上がりください。