郷土・地域別

水まんじゅう(みずまんじゅう)*郷土料理<岐阜県レシピ>

「水まんじゅう」は、くず粉とわらび粉で作られた生地であんを包み、井戸水で冷やしたまんじゅうを言います。水まんじゅうが誕生したのは明治時代といわれ、水の都といわれる大垣には、豊富な地下水を利用して野菜や果物を冷やす「井戸舟」が各家庭にあり、それを冷蔵庫代わりにしていました。そうした中、「夏に食べられる冷たいお菓子を」と開発されたのが水まんじゅう。
開発当初は、くず粉のみを使っていたそうですが、くず粉は水に溶けやすい上に、水で冷やすとかたくなってしまうので、水に強いわらび粉をまぜることで、もっちりとした食感の水まんじゅうが完成したと伝えられています。

菓子店の店頭の水槽の中、おちょこに入った水まんじゅうが冷やされる姿は水の都大垣に夏の訪れを告げる風物詩となっており、販売期間は各店舗によって異なりますが、4月から9月頃までとなっています。

冷たい地下水に漬けて冷やすよう、くず粉に水に強いわらび粉を混ぜ、柔らかく炊き上げた生地の中に、こしあんを包み陶器のおちょこに流して蒸した後、固めて作ります。

材料(15個分)

材料
分量
くず粉
90g
わらび粉
12g
砂糖
180g
720g
中あん
170g(1個7g)

手順一覧

1

くず粉、わらび粉を水の中に入れて良く溶かす。

2

砂糖を入れ、火にかけ、ゆっくりと混ぜ続け、半透明の糊状になったら火を止める。

3

おちょこ半分程度に生地を入れ、真ん中にあん玉を入れてからおちょこいっぱいになるまで生地を入れる。

4

約10分(透明になるまで)蒸す。

5

粗熱が抜けてから井戸水で冷やし、おちょこから取り出す。
※上記は代表的レシピで、店舗によって異なる。
※上記のレシピでも使用するくず粉やわらび粉によって食感などが変わることがある。

レシピ提供元名 : 大垣観光協会
出典:うちの郷土料理[農林水産省]より(株)インフィニティラボ作成

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