■春の養生:薬膳
春になると冬よりも活動量が増え、新陳代謝も活発になるので、気の巡りを管理する「肝」への負担が高まります。そこで、春には「肝」に必要な栄養を補うことが大切です。
また、胃腸の機能は冬の寒さで低下しており、回復途上にあるため、脂っこいものや味の濃いものは避けたほうがよいでしょう。
春野菜には、冬に溜まりがちな老廃物を排出するデトックス効果が期待できるため、春はダイエットにピッタリな季節です。余分な老廃物・脂肪を身体から追い出し、心身ともにリフレッシュして新しい季節を迎えましょう。
<春におこりやすいトラブル>
・精神的なイライラ、ストレスなど自律神経の不調
・肝臓、目、爪などのトラブル
・のぼせ、めまい
・胃もたれ
■春に摂るべき食材
①肝の働きを助ける食材
②胃腸の調子を整える食材
①肝の働きを助ける食材
セロリ、菜の花、空芯菜などの旬の青菜、貝類(ハマグリ、帆立貝)
②胃腸の調子を整える食材
キウイフルーツ、豆乳、鶏卵、豚肉
<症状に合わせて+α>
*のぼせ症状があるときにおすすめ
セロリ、春菊、タンポポ、タラの芽、フキノトウ
*春風邪を引きたときにおすすめ
生姜、ネギ、シソ、コリアンダー
(→ニンニク、ニラ、ネギ、生姜等は、発汗作用があり風邪症状の回復に役立ちますが、食べ過ぎると、かえって体力を消耗させてしまうので注意しましょう。)
■コロナ太り解消ダイエットスープ■
肝の働きを助けるセロリを活用しています。
セロリには、アミノ酸のアルギニンが含まれています。アルギニンは、ヒト成長ホルモンの分泌を刺激する働きがあります。
ヒト成長ホルモンは強い脂肪分解作用があるため、ダイエットの強い味方となりますが、年齢とともに分泌が低下してしまいます。
このことから、セロリは、「若い頃は太りにくい体質だったが年齢とともに太りやすい体質になってきた」という方にもおすすめの食材です。
参考書籍:カラダが脂肪燃焼マシンに変わる 代謝革命ダイエット
かんき出版社アン・ルイーズ・ギトルマン 著
参考書籍:実用中医薬膳学 東洋学術出版社辰巳 洋 著