郷土・地域別

島の茶粥(しまのちゃがゆ)*郷土料理<香川県レシピ>

地域
香川県(塩飽諸島)
主な食材
米、碁石茶(ハブ茶等)

香川県の志々島、高見島、佐柳島など瀬戸内海の塩飽諸島に伝わる『島の茶粥

瀬戸内海に浮かぶ塩飽諸島の一つ、志々島。周囲4kmの小さなこの志々島では、昔、朝食と言えば茶粥を食していました。また志々島と同様に田んぼがなく米を収穫できない塩飽の島々では、古くからこの茶粥を常食としており、今でも一部の島民に食べられています。

茶粥には、碁石茶の他にも高見島産のハブ茶ほうじ茶を使うこともあり、お茶の配合や入れる材料によって、各家庭の味があり、簡単につくることができさっと食べられることから漁師にも親しまれてきました。

年間を通して食べられている『島の茶粥』
香川県のおいしいお料理をぜひお召し上がりください。

材料(5~6人分)

材料
分量
碁石茶
1個(ほうじ茶2パック)
1.5L~2L
1.5合~2合

手順一覧

1

1.5L~2Lの水に碁石茶を入れて沸騰させる。ほうじ茶の場合、濃い色を出すため、市販紙パックを2つ使う。
※昔は碁石茶が安かったが、今はほうじ茶・ハブ茶(毒消し茶)などを使う家が増えている。(佐柳では碁石茶のことを番茶と言ったという話もある。)

2

沸騰したら茶袋を取り出し、米1.5合~2合を入れる。強火で、米が鍋の中で踊るのを確認しつつ、15~20分ほど炊く。(古米がいいという説もある。)
この時、季節にあわせて、3~5cm角に切ったさつまいもやあらかじめ水でもどしたそら豆の皮を除いたもの、また、正月の残りの餅を小さくして煎って入れる場合もある。

3

米が柔らかくなったら、出来上がり。通常は、サラッとした茶粥を食べる。
少しドロッとさせてから食べる人もいるが、好みによりまちまちのようである。
付け合せに、昆布や漬物・梅干しなどを添える。

※レシピは地域・家庭によって違いがあります。
出典:うちの郷土料理[農林水産省]より(株)インフィニティラボ作成
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