昔から農作業の合間や子ども達のおやつとしてつくって食べられていた、長野県・北信地域に伝わる『にらせんべい』
山に囲まれた北信地域の山間部は、急傾斜の畑が多く、水田はわずかで、米の代わりに麦が多く栽培されていました。
米は、自分の家で毎日食べることが出来ないほど貴重だったので、その節約のために、昔から、小麦を粉にしてつくる料理は「粉もの」と呼ばれ、毎日の食事の大事な役割を果たしてきましたが、その「粉もの」の中でも、粉を水溶きして、その中に刻んだ野菜を入れて焼いたものは「せんべい」や「うす焼き」と呼ばれ、昔から人々に親しまれてきました。
中に入れる季節の野菜は、にらやなす、ねぎなどがありますが、にらは栽培が簡単で、雪の積もる冬以外いつでも収穫できることから、どの家でも庭先に植えておき重宝に利用したということです。
特に春先に伸びた柔らかいにらでつくったにらせんべいは格別の味だそう!
長野県の美味しいお料理『にらせんべい』をぜひ「おあがりて!」(お召し上がりください)