火も水も使わず和えるだけ。
今回は災害時や忙しいときに役立つ、特に食物アレルギーをお持ちの方におすすめの簡単レシピをご紹介します。
2011年の東日本大震災では、食物アレルギーの理解が今のようには進んでいなかったことから「ある食物がアレルギーで食べられない」と言うと、「こんな時にぜいたくを言うな」と担当者に言われ、困り果てた方がいたと聞きました。
私自身は2013年に食物アレルギーを発症。
その話を身近に感じ、「自分が当事者だったらどうしていただろう?」と考えるようになり、そのまま食べることのできるサラダ用の豆の缶詰やパウチ、コーンの缶詰やパック、調味料代わりに使える塩昆布や昆布茶を揃え、よく利用するようになりました。
食物アレルギーの種類にもよりますが、よく食品表示を見て災害時に備え、日ごろから作ってみるのはいかがでしょうか。
今回のレシピで使った豆には、5大栄養素(炭水化物、脂質、たんぱく質、ビタミン、ミネラル)と食物繊維が含まれており足りない栄養素を補うのに役立ちます。
またトウモロコシには、体内でのエネルギー代謝を促して疲労回復に効果の期待できるアスパラギン酸を含んでいます。
粒皮には不溶性の食物繊維を含むので食べごたえもあり満腹感を得やすく、お通じなど腸内環境を整える効果も期待できます。
災害時は栄養不足になりがちです。
そのような時こそ火も水も使わず、塩昆布で和えるだけの簡単料理で、少しでも体力を維持できるといいですね。