レシピ開発というお仕事
さて、実際に料理家としてお仕事をするためには、具体的にどのような準備が必要になるのでしょうか。
現在、食をお仕事にされている方々の経歴はさまざまで、これもひと口にこれが正解というものはおそらくありません。しかしただ一つ言えるのは、実際に料理家としてレシピを開発するまでにはたくさんのレシピ案を出す作業が必要になるということです。
レシピ案というのは、どんな材料を使い、どんな工程でその料理を作るか
というだいたいの見取り図のようなものです。
この時点では具体的な分量などは必ずしも必要ではなく、いわゆるアイデアだけでも企画は立てることができます。しかし、そのためには多くの経験と知識が必要となるので、時には必要に応じて、プレ試作のようなものや実際の食材を使った簡単なテストなどをすることもあります。
そして、企業様よりご依頼いただいてレシピを開発する場合には、クライアント様からのご要望というものが何よりも大切になります。
この点が、最初から最後まですべて自分の好みで作ることのできる自由なレシピ制作との一番の違いです。
このご要望の部分には、使用する食材や調理器具、料理名などが具体的に指定されることもあれば、季節やイベントに合わせたもの、食べるシチュエーションやその場の雰囲気、食べる人、あるいは必要な手間や材料費の目安など、さまざまなことが盛り込まれます。かなり自由なこともあれば、すべてが厳密に決められていることもあり、開発者にはそのつど柔軟な対応力が求められます。
また、企業様案件の場合、レシピ案ひとつですぐにそれに決まるということの方がまれで、通常は複数の案をお目通しいただき、使用材料や調理工程の外観をお伝えした上で最終的な案が決定され、本格的な試作に入るという手順を踏みます。
そのため、レシピ開発者は日頃からさまざまな食材や料理に慣れ親しみ、最近のトレンドや自分にはあまりなじみのない年代や環境の食生活にも関心を持つことが必要になります。
食べること、作ることが好きな方ならばそれほど苦ではないかもしれませんが、意外と自分の好みが偏っていることに気づかされたり、逆に新しいことを知って自分自身の食生活が豊かになることも多いので、日々楽しみながら情報収集をしておくのがおすすめです。
まずはやはりさまざまなメニューを考案し、それをレシピに落とし込む作業をたくさんこなすことが何よりの練習になるかと思います。その際には、材料費を意識したり、使う食材や調味料、手順を吟味するなど、レシピを作る側の状況にも気を配るようにすると、実際のレシピ開発の仕事においても役立つはずです。
レシピ開発の案件例
レシピ開発をご依頼いただき、公開させていただきましたレシピをご紹介します。
大葉の洋風ふりかけ*万能&香り豊か【豊橋温室・大葉部会様コラボレシピ】
インフィニティラボのレシピ開発フロー
ちなみに株式会社インフィニティラボでは、クライアント様のレシピ開発におきまして、料理家の皆様とおおよそ以下のフローで進めています。
レシピに関する要件確認から企画⇒レシピ試作⇒レシピ納品まで約1~2ヵ月で対応しております。
もっと詳しくご覧になりたい方は、以下のページもご覧ください。
コラム後編
食のお仕事解説・コラム後編として『食を仕事にしたい方へ料理研究家の実情解説~情報発信の仕方~』を公開しています。料理家として情報発信の方法やポイント、SNSの活用などを記載しておりますので、以下のコラム記事がお役に立てましたら幸いです。コラム閲覧は「会員専用(無料会員)」となっております。会員登録は、[ニックネーム、メールアドレス、パスワード]のみでご利用いただけます。ご覧いただく際は、ログインの上お読みください。
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