ふんわりやわらかな魚の身と、クタクタに煮えた野菜がおいしい欧風のスープ。
ヨーロッパでは、くせの少ない白身魚のアラと香味野菜を煮込んだフュメ・ド・ポワソンと呼ばれる魚介だしを料理によく使います。調理後に残ったアラや、そのままでは硬くて食べづらい香味野菜の葉や茎、皮などを煮てだしにしますが、今回はそれを手軽な方法で作ってそのまま具として食べられるスープにしました。
日本のアラ汁と同様、魚の頭や骨からは濃厚な美味しいだしが出て、硬かった野菜はすっかりやわらかに。黄金色をしたおいしいスープの甘みと深いコク、濃厚な旨味に驚かされます。
魚のアラは少し食べづらいけれど、端っこ野菜と一緒にひと手間かければこんなに美味しいスープに大変身。こんがり焼いたバケットをひたせば、濃厚なスープがじゅわっと口中にあふれ出します。