~自己肯定感を高める食卓のポイント~
日本の食卓は、社会や世帯変化にともない孤食化に向かい、子どもを持つご家庭にとっても孤食は大きな問題となってきています。理想的な食卓を実現し子どもの心を豊かにすることと、子どもの健全な自己肯定感を育み、非認知能力を高めることは関わりあっています。
今回は【自己肯定感】と【非認知能力】を解説しながら、『自己肯定感を高める食卓のポイント』をご紹介いたします。
自己肯定感とは
『自己肯定感とは』・・・
「ありのままの自分自身を好意的に受け止めることのできる感情」です。
自己肯定感を高めることで、近年教育分野において注目を集めている「非認知能力」を育てる基盤をつくることができるのです。
非認知能力とは
「非認知能力」と言われると、ピンとこない方も多くいらっしゃるかもしれませんが、IQ(知能指数)などで数値化される認知能力以外の能力を指します。
もう少し詳細に説明すると、人間の能力は、大きく「認知能力」と「非認知能力」の2種類に分けられます。
『認知能力とは』・・・「テストなどで点数や数値化できる能力」
一般的に、IQ(知能指数)などで示されます。
『非認知能力とは』・・・「認知能力以外の能力」
非認知能力は認知能力のように数値化することはできず、具体的には「目標をもってやりぬく力」「失敗から学ぶ力」「人との協調性や思いやり」などの能力です。
非認知能力とは、つまり、子どもの人生を豊かにする力です。
これらは、どの親御さんにとっても我が子に身につけてほしい能力ではないでしょうか。
日本の食卓の現状-孤食の増加-
子どもの自己肯定感を高めるためには、
<家庭での“食卓”が非常に重要な鍵を握っています>
「子どもの食事」を考えると、量が足りているのか、十分に栄養が摂れているのかといったことに意識が行きがちです。
もちろん、食べる量や栄養も大切ですが、現代の日本では、それ以上に「子ども達が、誰と食事を共にし、どんな感情で食べているのか」が非常に重要だと言われています。
近年、「ひとり食べ(孤食)」の子どもたちが増加していることが大きな問題となっています。
子どもが心身ともに豊かに育つためには、親子の絆が大切です。そして、親子の絆、家族の絆は、みんなで食卓を囲むという毎日の営みによって生まれてくるものです。日々、家族で食事を共にすることこそが子供の自己肯定感を高めるのです。
自己肯定感を高める食卓のポイント
自己肯定感を高めるための食卓のポイントをお伝えします。ぜひ参考になさってください。
1.子どもとの会話を楽しむ
「今日、どんなふうに1日過ごしたのか?」「嬉しかった、楽しかった、悲しかった、悔しかった」など子どもの一日の出来事や感情をしっかり引き出す会話を心がけましょう。
親が気にかけてくれている、自分に興味をもってくれていると感じると、「愛されているという実感」を得ることができ自己肯定感が高まります。
2.準備や後片づけを手伝ってもらう
準備や後片づけというと、料理を一緒にすることや洗い物などが思い浮かぶかもしれませんが、小さな子どもさんであれば、もっと簡単なお手伝いでもよいでしょう。
例えば、〇〇君の仕事は、みんなのお箸を家族それぞれの席に置くことなど、簡単な役割を与えてあげます。
役割を与えてあげることで、自分も家族の一員であること、またその役割に対する責任感、役割を果たす達成感を得ることができます。
役割を果たせた後はしっかり「ありがとう」と感謝の言葉を伝えましょう。
自分の役割があると毎日の食卓が楽しくなり自己肯定感の向上に繋がります。
終わりに
共働きの家庭が増え、家族全員で食卓を囲むことが難しい方もいらっしゃるかもしれません。もし帰りが遅くて、一緒に食事を摂ることが難しければ、「朝ご飯は一緒に食べる」「週末は家族全員が揃う日を設ける」など、共に食事をする機会を設けることで、子どもの自己肯定感を高めることができます。
子どもの自己肯定感を高めることができれば、その子の人生が豊になるだけではなく、親御さんも子どもの成長に大きな幸せを感じることができるでしょう。
みなさまのお子さんが健やかに成長されますことを願っております。
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